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社会人のバンド-その1 [僕のギター歴]

社会人になった僕は、しだいに自分のバンドを作りたいと思うようになりました。同じ会社に勤めていてクイーンのコピーバンドをやっていた先輩から「お前はロックをやるべきだ!今度ホールを借りていくつかのバンドが出演するライブを企画するから、それまでにバンドを結成しなさい!」と指令があり、メンバーを探すことになりました。

ベースは会社の後輩。ルパン三世のような体型でストーンズやJガイルズ・バンドを好んで聴いていました。そしてバンド運営に自信がない僕は、先生役として小学校時代の友人をギターで迎えます。彼はフェンダーのシンラインでキースリチャーズのように切れのあるバッキングをし、ジミヘンのようにエモーショナルなソロを弾きます。バンドも数多くこなしてきたため、リズムやアレンジについてもシビアに指導してもらうことができました。ドラムスは中学時代の友人。チャーが好きで、高校時代にバンドをやっていたこともあり、リズムはしっかりしていました。

問題はヴォーカル。最初僕がマイクに向かったのですが、カラオケと違いロックバンドで歌うほどの声量と音感がないことに気がつき断念。そこで「プレイヤー」というギター雑誌に募集記事を載せることにしました。掲載されると、毎晩のように電話がかかっていきます。「ビートの効いたロックやりたいんだぜ、ベイビー」と九州から上京してきたという人から「ソウル中心で黒っぽいのやりたいんだけど」という若いお兄ちゃんまで色々でした。けれど、みんな半分プロを目指しているような人ばかりで、僕らの素人バンドで歌ってくれる人はなかなか見つかりません・・・

そんな中、やっとセッション感覚で参加してもらえる人が見つかり、なんとかライブの日までにメンバーをそろえることができました。約2ヶ月で6曲を仕上げるために毎週スタジオに入って練習しました。選んだ曲はローリング・ストーンズの「マーシー・マーシー」、「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」、「ブラウン・シュガー」、スペンダー・デイビス・グループの「ギミ・サム・ラヴィン」、トム・ウエイツの「ダウンタウン・トレイン」、エリック・クラプトンの曲(タイトル忘れてしまいました)。

僕はフェンダージャパンのストラトを弾いていたのですが、先生役の友人のギターはフェンダーUSA。音の鳴りが全然違い、いくらボリュームを上げても彼の音の方が通ってしまいます。そこで思い切ってギターを新しく買うことにしました。仕事が終わると毎晩のように楽器屋へ出かけてギターの試奏を重ね、表参道のヤマハ楽器店でギブソンのES-335を手に入れました。

3本目のギターを手にしてモチュベーションも上がり、練習の成果もあってライブはほぼ期待通りの成果をだすことができました。ライブ終了後の打ち上げではバンドの解散を宣言し(先生役の友人が今回のライブに限りの約束だったので)、またひとりの生活に戻ります。

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